ギリシャショックとは?国債の暴落やユーロ暴落の原因について

ギリシャショックは2010年の1月にギリシャの財政状況の悪さが表面化した事がきっかけで起こりました。
ちなみに~ショックと言われるものは多々ありますが、大きな経済危機が起こるとそれにちなんで名付けられてます。

どうしてギリシャの財政状況危機が分かったかというと選挙が絡んでいます。

実は2009年の10月に政権交代が起こって与党と野党が入れ替わったのです。
そして、今まで長い間与党であった新民主主義党が公表していた財政赤字額が実際の所はもっと大きかったんです。
それを新政権である全ギリシャ社会主義運動(ゲオルギオス・アンドレアス・パパンドレウ首相)が明かした事で、これはヤバイぞ・・・となった訳です。

ギリシャの財政赤字額は対GDP比4%ではなく、13%だった

今まで公表されていた赤字額は対GDP比で4%程度と言われていました。
でも、実は13.6%という事が分かったのです。
本当は赤字が3倍でした・・というのはとんでもないことだというのはご理解頂けると思います。

例えばですが、日本も借金大国だ、1000兆円の借金があるなんて言われてますが、実は3000兆円でしたってなったら国家の危機になりますからね。

でも、ギリシャは日本とは比べ物にならないくらい小さな経済規模です。
東京はおろか、神奈川県と同一程度と言われ、IMFの統計によれば当時3575億ドルでした。
ユーロ加盟国全体の2.5%程度であり、同じくユーロ加盟国のドイツの10分の1程度です。

それであれば世界中に波及するような経済危機にはならないようにも思えます。
なぜあれだけの大きな経済危機になったのでしょうか?

ユーロ加盟国は1年間の国債発行高に上限を設けている

ユーロは経済安定化の為に国債発行高に3%の上限、また、累積国債発行残高はGDP比で60%以内という上限を設けていましたが、そのチェック機能が働かなかったという事です。

この上限が機能しないと、統一通貨ユーロですから、ギリシャなど1つの国が大量に国債を発行してしまうとユーロ全体の損失につながってしまうんです。
結果、ユーロが暴落したのです。

ギリシャの抗議デモはなぜ起きた?

ギリシャショックの話題になると、国民が抗議している映像をご覧になった方もいると思います。

これってなぜ起きたのでしょう??

実は、当時ユーロ加盟国全体でギリシャを救済するか脱退など見捨てるか意見が分かれてました。
そして、結果として支援を決めた訳ですが、支援するからには支出をカットしたりして財政を健全化する事が条件でした。

緊縮財政と言われますが、増税をはじめ、年金改革や公務員改革、そして公共投資の大幅な削減などをギリシャ政府は決めました。
多くのギリシャ国民にとってはとても負担が重い緊縮財政になったので、大規模な抗議デモや暴動などにつながった訳です。

ギリシャショックは欧州債務危機につながる事になる

先ほども述べたようにギリシャ自体はそんなに大きな経済規模ではありません。
ただし、ギリシャの財政危機が判明したことで、他にも同じような国があるのではないか?と第2のギリシャ探しがはじまり、ユーロ加盟国のソブリン債(国債など政府が発行する債権)の信用が落ち、欧州債務危機につながりました。

デフォルト不安でギリシャ国債の格下げ、暴落

このようなギリシャの経済危機が起こった事で、ムーディーズなどのいくつもの格付け会社がギリシャ国債のレーティングを下げました。

結果、ギリシャの国債の価値は大幅に下がり、ユーロも対ドル、円など様々な通貨に対して暴落することになりました。
そして、リスクを取る投資家が減り、世界中の株価が下落した訳です。
一度不安を感じると、ある意味そのトレンドが続くので長期的な下げ相場になったんですね。

当然下げ相場になる

ユーロドルは2010年に1.40前後だったのが、2012年には1.20まで下がりました。
(この後反転して上昇しますが、2015年早々この1.20のラインを割りましたね。ユーロドルはドイツマルクスとチャートが似ているのも管理人的に気になる所です)

ユーロ円は2010年に113円前後だったのが、2012年には100円割れの水準まで下がりました。

テクニカル分析が効いている時はもちろん使いこなして、また、時にはこういったテクニカル分析がうまく機能しない相場も来ると頭の片隅に入れておくことは大切です。
経済の大きな流れ、ファンダメンタルズを理解することも毎年勝ってるような勝ち組投資家になるには必要になってきますね。